セラピストは状態に応じて様々な手技を行います

アプローチを行う場所は主に筋肉や関節などです

そして筋肉へのアプローチも大きく分けて

ゆるめる・鍛える手技があります。

そして筋肉をきたえるアプローチをするにも筋膜の硬さ・筋膜と筋膜の癒着・不良姿勢がある場合は

それらに対するアプローチを行い運動を適切に行う必要があります

しかし。これらは筋力増強を目的にしたアプローチです

今回お伝えする促通手技は筋力増強とはまた違い

神経の伝達→筋肉の反応という

神経の動きを利用した運動アプローチです

促通(そくつう)手技(ファシリテーション)とは

単に筋肉を収縮・弛緩させるアプローチではなく

促通手技とは神経の機能を利用したアプローチだと思って下さい

そして促通手技は反復し行う事で運動パターンを学習させる動きの効率をあげていく手技です

促通手技に関する基礎知識

まず運動には大きく分けて 自動(じどう)運動他動(たどう)運動があります

例をあげると

肘を曲げるという運動の場合

自分の意志で肘を曲げるのが自動運動 

セラピストに肘を曲げてもらうのが他動運動になります

促通運動は基本的に自動運動と多動運動を同時に行う自他動運動を行います

肘を曲げる運動であれば

セラピストが肘を曲げるようにしながら自分でも肘を曲げようとします

促通運動に関する体の反応の知識

促通手技は目的により無意識で起こる反射などを組み合わせ利用しアプローチをします

1.伸張反射

筋肉を伸ばせば収縮をしようとします。この反射を伸張反射といいます

2.皮膚筋反射

動かしたい筋肉の表面にある皮膚を刺激すると筋肉が収縮する反射のことです

3.姿勢反射

顔の向きで上肢の筋肉の緊張しやすい筋肉はかわります

例えば左を向いた状態では左上肢は伸筋が緊張しやすくなります

逆に左を向いた状態では右上肢は屈筋が緊張しやすくなります

→これを緊張性頚反射(きんちょうせいけいはんしゃ)と言います

4.1b抑制(イチビーようくせい)

筋肉ではなく腱が伸張されると筋肉は弛緩します

5.その他の機能

筋肉の収縮は 運動神経からアセチルコリンという物質を放出し起こります

その神経伝達物質の分泌量を増やす操作などもあります。

こちらは反射など名前がついてはいません。

ココでは4つの反応の説明を行いましたが状態や目的により使う反射が異なります

反復運動の効果

促通運動はストレッチやマッサージと違う点が何度も反復して運動を行います

理由は筋肉だけへのアプローチだけでなく神経的なアプローチが関係します

反復運動の効果

神経が興奮し別の神経に興奮が伝わります。そして同じ刺激を繰り返すたびにその神経の伝達効率は上がっていきます

これは運動だけでなく勉強やゲームをする事でも同じく繰り返す事で神経の伝達効率があがりスムーズに行う事が可能になります!女性であれば化粧かな?(わかりませんが、、、)

最初は出来なくてイライラしていても徐々にスムーズに行えるようになる

神経の興奮が伝わる効率が上がる

この事を機能的結合強化(コンソリデーション)といいます

実際の促通アプローチの解説

脳血管障害の片麻痺アプローチ

片麻痺の方の場合・麻痺の具合により内容は変わるとは思いますが特徴をいくつか書いていきます

1.脳血管障害の片麻痺の方は共同運動が起こる

例えば肘を曲げようとして場合に肩も同時に屈曲します

2.同じ事を繰り返す必要があります

例A.屈曲の運動をするなら屈曲運動を行うB.屈曲運動や伸展運動を繰り返し行う場合

Aの運動は強化されますが Bの運動では屈曲と伸展どちらも強化はされにくいです

Aのようなやり方を『誤りのない学習』Bのようなやり方を『試行錯誤を含む学習』といいます

脳血管障害の方へのアプローチは『誤りのない学習』を繰り返し強化をしていく必要があります

3.共同運動から少しずつ個別に運動をできるようにアプローチしていきます。

野球のフォームやゴルフのフォームのように完成された動きの場合は指先や足先のような末端から運動を開始した方が言われていますが

脳血管障害の運動の場合は逆に

体幹に近い側の運動の方かしやすいので体幹に近い運動から始めた方が効率が良いです。

上肢で言えば指先の運動よりも肩の運動がしやすいので肩から始めます。逆に手首の運動の際に手首を動かすのが困難な場合・肩を動かし共同運動から手首の動きを促す事もあります

片麻痺への促通アプローチの一例

片麻痺の方への促通は目的の筋肉をしっかり動かすための促通が必要になります

ここでは肘を曲げる運動を例にします

肘を曲げる筋肉は上腕二頭筋・上腕筋・腕橈骨筋があります

①セラピストは一度肘を伸ばします(伸張反射により上腕二頭筋は収縮します)そしてすぐに肘を曲げます

ご自身で肘を曲げようとして下さいとお伝えします(自動運動の誘発と脳から肘を曲げる指令の興奮)

③セラピストも肘を曲げます(自他動運動)

④肘を曲げる際 皮膚を摩ったり叩いたりし皮膚筋反射を促します

⑤そのまま肘を曲げきる所まで曲げる意識をもってもらいながら曲げます セラピストも他動的に肘をまげます

⑥最後までまげきり また肘を伸ばし①の動きへもどります

この動きをひたすら繰り返し神経路の再建・強化を行います

*いつもより筋肉の収縮がすくない場合・先に筋肉への振動刺激を行ったりします

*運動の姿勢も姿勢反射を使い運動がしやすい向きで行います

促通手技について

促通手技はコレと言った決まりがあるわけではなく状態に応じたやり方や使う反射も違います

今回の片麻痺の促通では1b抑制を使ったものを書いていませんが使う促通手技もあります

促通はスポーツのフォーム調整にも使います

ただし促通だけではなく筋膜リリースや姿勢調整などの施術が必要な事も多く

筋膜の癒着や胸郭の可動域が狭い状態ではフォームの矯正の前にそれらを解消させてから

促通運動を反復運動し行い神経回路の強化を行えば効率的にします

最期に

ブログを読んで頂きありがとうございました

過去に僕は片麻痺の方たちのアプローチをしていたことがありますが

現在はしていませんが促通運動は使う事があるのでご紹介をさせていただきました

最期まで読んで頂き本当にありがとうございました

体操について

当院では患者さまの状態にあわせ施術と運動の仕方。ストレッチの仕方をお伝えしています。

細かい注意点。体操のやり方を知りたい方は是非整体フィットへご連絡下さい

僕自身も毎日運動をしています。その運動によって腰痛と背中の痛みが解消しました。お互い自分の身体のため未来のために予防をしましょう


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