梨状筋症候群はお尻にある股関節を動かす筋肉です。この筋肉の下に坐骨神経、下殿神経、後大腿皮神経、陰部神経などがあります。梨状筋周囲の神経と筋肉の癒着や変性などによりおこる神経症状が梨状筋症候群です。姿勢や長時間の不良姿勢の座位デスクワーク、場合によってはテニスボールでお尻をグリグリした後に悪化し起こる人もいます

梨状筋症候群の方の特徴

梨状筋症候群の方は痺れはお尻から太ももにかけて起こります。腰痛が起こる事もありますが、腰が痺れる事はありません。腰痛が起こるのは梨状筋症候群の方は股関節や骨盤の動きが悪化し起こものです。梨状筋症候群はお尻からの神経の症状なので、痺れはお尻から起こります

坐骨神経は仙骨の前からお尻を通り太ももにいきます

梨状筋症候群と股関節

梨状筋を含め坐骨神経の通り道にある筋肉は股関節の外旋筋があるので股関節と骨盤の影響をうけます。坐骨神経に関連する股関節の外旋筋は深層外旋六筋といいます。

深層外旋六筋

状筋 

梨状筋は仙骨の前から大腿骨の大転子後面に付着する筋肉でその下に坐骨神経があります

上下双子筋 内閉鎖筋 

内閉鎖筋や上下の双子筋は坐骨から大腿骨の転子窩に付着する筋肉でこの筋肉の上に坐骨神経は通ります

大腿方形筋

大腿方形筋は外旋筋の中で一番下にある筋肉でこの筋肉の上を坐骨神経がとおります

外閉鎖筋

外閉鎖筋は唯一骨盤の前面から大腿骨の後面に付着する筋肉で坐骨神経には直接触れていませんが、股関節の可動域制限の原因になる組織なので梨状筋症候群の施術にも重要です

梨状筋症候群の施術

坐骨神経が癒着や変性を起こし、坐骨神経の動きで症状が起こるので痛みの起こる動作を確認します。神経痛は圧迫されるか伸ばされるからで症状が起こりますが、梨状筋周囲から坐骨神経が圧迫癒着がおこり神経の動きがわるくなり症状が起こるので圧痛や痛みの動作から癒着部位を確認し神経の動きを改善する滑走性をだす施術をする必要があります。

その他にも股関節の可動域や骨盤の可動域にも問題が起きている事がほとんどなので靭帯や股関節や骨盤の可動域調整もおこないアプローチを行います