こんにちは。肩関節の痛みでもしかしたら腱板損傷ではないのか?と思い検索して下さっていると思います
実は腱板の損傷は50代以上の方では半数以上の方が起こっています
しかし腱板損傷があっても痛みを感じていない人も沢山います
という事は
腱板に負担のかかる体の使い方をしていれば腱板に損傷や炎症が広がり痛みが起きていきます。
つまり腱板損傷の痛みが起きているなら腱板に負担のかかる姿勢や使い方を改善して治療をする必要があります
腱板とは何か?
腱板はローテーターカフとも呼ばれるもので、役割は上腕骨の骨頭を肩甲骨の関節面に押し付ける役割をします。
腱板のこの機能のおかげで上腕骨は関節面に押し付けられ、三角筋の機能と協調し上腕骨を挙上する事が出来ます。
さらに言うと肩甲骨を体幹にひきつける肩甲骨固定筋・腱板・三角筋などの大きい筋肉の協調運動で肩関節は動いています
腱板を構成する筋肉
棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つの筋肉が腱板を構成しています
この中で棘上筋がもっとも腱板損傷をする頻度が高い筋肉です
棘上筋は上腕骨の大結節の上部に付着する筋肉です。
棘上筋と第二肩関節について
第二肩関節は烏口突起・肩峰・烏口肩峰靭帯(C-Aアーチ)と上腕骨大結節でできた関節です
肩関節を挙上する際、
60度くらいまでは (C-Aアーチ) の外に大結節はありますが
60度から120度くらいは (C-Aアーチ) の下に大結節はあります
120度からは (C-Aアーチ) の中にある大結節はあります
という事は60度から120度の周辺で大結節と (C-Aアーチ) は衝突を起こしやすい事になります
そして腱板損傷の検査のぺインフルアークサインも60度から120度くらいで痛みが起これば陽性です
棘上筋と滑液包
棘上筋は大結節の上部に付着し、さらに大結節は (C-Aアーチ) と衝突、摩擦を起こしやすいので棘上筋と (C-Aアーチ) の間には滑液包という摩擦を緩衝する為のクッションが存在します。この滑液包を肩峰下滑液包と言います
腱板と関節包
関節は関節包という袋に包まれています。腱板はこの関節包の上にあります。つまり腱板の下には関節包があります。
腱板損傷には外傷により損傷するものと
年齢により変性で起こるものがあります。
そのうち完全断裂や部分断裂がありますが部分断裂によるものは主に関節包側の損傷が起こります
勿論、負担のかかる関節の使い方になる姿勢でいれば損傷は広がります。そこを改善する事が腱板損傷の治療の一つになります
治療と炎症
炎症や腱板の損傷はマッサージやストレッチでは改善します。炎症を解決するには時間や消炎鎮痛剤などによるアプローチが必要です。しかし何もできないという訳ではありません。肩関節に負担のかかる使い方を改善するためには施術が必要です。
炎症自体には施術はできませんが、炎症の原因になる関節の使い方を変える為のアプローチは施術が必要です。
という事は肩関節に違和感が出ているならば、炎症が強くなる前に早めの施術をおすすめします。
多くの肩関節痛みでお悩みの方は炎症が起こってから治療に行くことが多いですが、それでは時間もお金も損をしますし、結局で痛みやりたい事をする時間も失う事になります。