若い男性で股関節や鼡径部が痛いと言って来られるにサッカーをしている方は多いです。どうしてもボールを蹴るため股関節に繰り返し強い負荷がかかる為に股関節周囲、鼡径部を痛めるリスクは高くなります

股関節:鼡径部について

股関節は可動域の広い関節である事で大きな可動域と沢山の方向に動く事ができます。その変わりに大きな負荷がかかります。そのため股関節周囲に強い力で何度も運動を繰り返し行うサッカーなどで鼡径部の痛みが起こりやすくなります

股関節の運動

股関節の運動は屈曲・伸展・外旋・内旋・内転・外転とあらゆる方向の運動が可能です。

右の脚で股関節を屈曲する時に反対の脚は伸展という動きを行います。つまり右股関節の屈曲可動域の改善には反対側の左側の伸展可動域の改善も必要になります

さらに股関節の屈曲は股関節単独の動きではなく腰椎の後弯。骨盤の後弯の動きを伴うので股関節だけでなく腰椎と骨盤の可動域にたいする施術も必要になります

股関節の筋肉と滑液包

滑液包は筋肉や腱、皮膚などの組織が摩擦を起こしやすい場所に緩衝材としてある組織ですが、この滑液包に負荷がかかりすぎると滑液包自体が炎症を起こし痛みや可動域制限の原因となります。サッカーをしている人の鼡径部痛の方の痛み腸腰筋の下にある滑液包の痛みがあります。この滑液包は腸恥包という滑液包ですがこの滑液包は重要な治療対象になります

サッカーをしている人の治療

サッカーをして股関節・鼡径部の痛みがある方の治療は

反対側の股関節の可動域へのアプローチ

股関節だけでなく、骨盤・腰椎へのアプローチ

腸腰筋・腸腰筋の下にある滑液包へのアプローチ

などを行いアプローチをしています