膝の内側には鵞足、半膜様筋、内側半月板、脂肪体、伏在神経などが痛みの原因となります。

膝は上半身の重さを支えている事と。歩く、階段、正座などの動きで関節に負担がかかります。その為に膝には負担を減らす為の組織や関節を円滑に動かす為の組織が沢山あります。その為痛みの起きている組織と痛みの起こる姿勢に対してアプローチをする必要があります。

膝関節の安定

関節は安定する必要があるのですが、関節の安定には靭帯や関節包などによる静的安定と筋肉による動的安定があります。静的安定は膝が伸びた時に靭帯が緊張するので、その為膝が完全に伸びた時は静的安定を使い安定する事になります。その為膝が完全に伸びない膝屈曲拘縮の状態では静的安定が使えずに負荷が強くなり痛みの原因になります。

膝は大腿骨に対して下腿の脛骨が外旋する負荷がかかります。つまり下腿の外旋を制御する為の組織は下腿の外旋が強くなれば過剰な負荷がかかります。つまり膝の治療をする場合は下腿の外旋ストレスを軽減する為の治療が必要になります。

関節の安定の治療は ①膝を完全に伸展させる。②下腿の外旋ストレスを軽減させる事が必要になります

膝関節の運動

フロントランジのような運動をする際に膝が中に入らないように。と注意をされます

この膝が中に入る動きをニーインと言い。これは股関節の内旋をする状態です。股関節が内旋が起これば下腿は想定的に外旋される状態になります

さらにつま先が外側を向いた状態はトーアウトと言い。これはつま先が外を向いているので下腿は外旋した状態になるので ニーインしてトーアウトした状態は膝関節に過剰な外旋ストレスがかかっている状態になります

ニーイントーアウトの状態の治療は足首や股関節や骨盤の治療が必要になります

さらにこの状態で運動を行うと外旋ストレスがかかり痛みが起こりやすいので自分自身でのニーイントーアウトの状態の確認をし注意する必要があります

膝の内側にある組織

膝関節には筋肉、靭帯、関節包、腱、滑液包、脂肪体、半月板、神経などの組織があり痛みの原因になります。それらについて↓↓

鵞足

鵞足は半腱様筋、薄筋、縫工筋があり。それら三つの筋肉の停止部は鵞足と言いこの筋肉も下腿の外旋ストレスを制御する役割があります。さらに鵞足停止部は滑液包があり、滑液包や鵞足自体も痛みの原因になります

半膜様筋

半膜様筋の付着部は沢山あり内側半月板、内側側副靭帯、膝窩筋膜、脛骨、膝窩の靭帯に付着するので、半膜様筋の負担も痛みの原因になります

伏在神経

伏在神経は大腿神経という神経から起こる感覚神経で縫工筋の下を通り、膝内側の鵞足部を通過し下腿の内側の感覚神経になります

脂肪体

脂肪体は膝周囲の中で最も痛みの感じやすい部位で脂肪体の硬さや炎症は高頻度で起こります

膝内側の痛みの治療